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Yuga Labs CEO、メタバースゲーム「Otherside」に全力投入を表明 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

組織改革を完了

著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga LabsのDaniel Alegre最高経営責任者(CEO)は18日、今月初旬に発表したリストラの完了を報告。新たな人員構成で、既存のコミュニティをサポートしつつ、メタバースゲーム「Otherside」の開発に集中的に取り組む意向を表明した。

Alegre氏は2022年12月にCEOに就任。「若くて人員の限られた」同社を成功に導くため、「本当に重要なこと」を見極め、「再編と集中」を実行してきたと述べた。

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また、同氏は就任以来、Yuga Labが世界各地で主催する多くのイベントに参加。実際のユーザーから生の声を聞き、そこで得られた知見とつながりが、BAYCの開発者サポートプログラム「Made by Apes」や、NFTコレクション「CryptoPunk」のアップデート、Othersideを推進するパートナーシップの締結などに結びついたと強調した。

Alegre氏は再編後の同社が取り組むべき優先事項として、以下の三つを挙げている。

  • 既存のコミュニティのサポート
  • Othersideの開発にフォーカス
  • 「大きな賭け」をシームレスに実行するための、パートナーシップの活用

Othersideとは

Othersideとは、Yuga Labsの立ち上げた拡張性の高いメタバースプロジェクトで、ユーザーが様々なゲーム・体験を構築できる「コミュニティ主導」プラットフォームとして展開される。

「The Sandbox」などのオープンメタバース・NFT関連の子会社やプロジェクトを傘下に持つアニモカブランズも協力している。

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2022年3月に、Othersideの最初の予告動画が公開され、4月にはOtherside内の土地であるOtherdeed 55,000区画が販売されるもローンチ初日に完売した。

関連:BAYCのメタバース「Otherside」、NFT売上400億円以上を記録

同年7月には、最初のロード(負荷)テストを行い、数千人が参加。同月、限定ユーザー参加型のテストツアー「First Trip」を行い、約5,000人のテスターが同時接続し、Yuga Labsと英国のメタバース技術会社Improbable社が共同開発したコンテンツをプレイした。

同年12月には第二弾となるティザー動画を公開。2023年3月には、7,000人以上のNFTホルダーをメタバース内世界の体験に招待。オンラインでプレイテスト「Second Trip」が行われた。さらに7月には、米ロサンゼルスのスタジオに約40人のNFTオーナーとファンを招待し、自身の所有するNFTを基盤にしたアバターの操作を体験するツアーが催された。

関連:Yuga Labs、メタバース「Otherside」を限定公開

Othersideの開発促進を支える

Alegre氏はOthersideを「Yugaにとって非常に重要な賭け」と評している。

開発のこれまでの経緯を振り返り、「First Trip」と「Second Trip」の間が8ヶ月空いたにもかかわらず、その「進化」が十分でなかったこと、世界のコミュニティメンバーが同時参加できるキャパシティがなかったことなどの反省点を挙げた。

「没入型のメタバース プラットフォームを構築するのは、技術的にも創造的にも困難」ではあるが、Othersideの進化を加速させる動きは、「絶え間なく続いている」として、以下のような企業との連携を例に挙げた。

  • AR/VR/XR(拡張現実/仮想現実/それら包括)向けアプリケーション開発企業「Hadean」への戦略的投資
  • スタートアップ企業「Big Rhino」との提携
  • 「音楽のメタバース」を目指す「Roar Studio」の買収:ゲーム/音楽/ソーシャルメディアを結合

これらは全て、Othersideの進化を加速させるもので、Yugaファミリーのコミュニティとその先を見越したデジタル接続と体験のプラットフォームとなることを目指している。

関連:Yuga Labs、AIとVRを結びつけるHadeanへ投資

ゲーム企業ではない

Othersideは、大規模多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲーム(MMORPG)であり、Yuga Labsはその他にもDookey Dashなどの人気ゲームを手がけている。しかし、Alegre氏はYuga Labsをゲーム会社にする意向はないと明言している。

ユーザー体験を構築するには、ゲーム開発に「経験豊富なパートナー」が必要だと述べた。

Yuga Labsは厳選した企業と「パートナーシップ」を結ぶことで、さまざまなプロジェクトを後押ししている。

今年4月には、ラグジュアリーブランド「Guccii(グッチ)」とのコラボ企画で、Othersideに関連するアバターNFT「Koda」や「Vessel」のペンダントとNFTの販売が発表された。

関連:YGucci、Yuga LabsとのコラボNFT「KodaPendant」を発表

また、直近では、現代アートプラットフォームのAvant Arteと提携して人気NFTコレクションCryptoPunksを物理的にプリントアウトした作品を提供すると発表。CrypoPunksによる初の公式アートプリント商品となる。

関連:現物CryptoPunks、公式アートプリント発売へ

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